お知らせ

バンコク市内の不動産投資:エリア別でご紹介

コラム | 2023.08.30 バンコク市内の不動産投資:エリア別でご紹介

タイの首都であるバンコクは、世界中の人々が集まる東南アジアのハブであり、都会の活気と仏教文化が調和した先進的な国際都市です。旅行先としても人気が高く、一度は行ってみたい、もしくはすでに足を運んだことがあるのではないでしょうか。今回は、そんなバンコク市内における不動産投資の参考になるエリア別の情報についてお届けします。

タイは世界的に、環境・気候・暮らしの面から考えても、外国人にとって住みやすい国であることから、以前より人気が高いことで知られています。実際にInterNationsが調査した、駐在員が住みやすい・働きやすい海外移住地のランキング2023年版によると、タイは53か国中、6位にランクインしました。高く評価されたポイントとしては、お手頃な価格で住める住宅や暮らしやすさが理由として上がりました。タイでは外国人による土地の購入はできませんが、コンドミニアムの購入は可能です。また、コンドミニアムの物件投資による利回りも比較的良いことから、外国人による物件への投資需要も高いです。日本企業も多く進出しており、日本の外務省が発表した都市別在留邦人数では、バンコクがロサンゼルスに続き、2位(2022年10月)の56,232人という統計がでています。このように、外国人の大多数が暮らすのが、バンコク市内の中心部になります。

バンコクの人気エリア:スクンビット、プルンチット/ルンピニ、サトーン/シーロム

バンコクの中でも特に日本人の居住地として人気が高いのはスクンビット地区です。実際にスクンビット地区の範囲は、BTSの駅名に従うとナナ駅からエカマイ駅までの区間を意味します。スクンビット界隈は日本にいると錯覚するくらい日本料理店や日本食材を提供するスーパーマーケットが並びます。お子様がいる場合は、日本人向けの学校・習い事教室や幼稚園が多くあるため、困ることはありません。また、日系企業のオフィスが多いエリアでもあります。

プルンチット/ルンピニ地区は、スクンビット地区に隣接しておりますが、スクンビットに比べると日本人は少ないイメージです。大型商業施設であるCentral World、Central Embassy、Central Chidlom等、セントラル系列の商業施設が連なります。また、ルンピニ方面にはインターナショナルスクールや大使館があります。この地区は王室所有の土地が多いことでも有名であり、多くのレジデンスが30年の定借物件として貸出をしています。

サトーン/シーロム地区は、国内外の有力企業のオフィスビルや各国の大使館が並ぶ商業地区です。昔から金融センターとして機能しており、国際的な金融機関等が本社を置いていることから、欧米のビジネスマンに人気があり、サトーン通り一体には欧州を感じさせる高級コンドミニアムやサービスアパートが並んでいます。シーロム通りも昼間はビジネスストリートとして知らせていますが、夜は賑わいを見せる歓楽街としても有名です。

全体的にバンコクの中心街といわれるこれらの地区は高級住宅街が多く、すでに多くのハイエンドコンドミニアムが連なりますが、今後も高級住宅街、そして商業施設の建設が数多く計画されています。このような住宅の開発需要の高まりにより、年々バンコク近郊では時価の上昇が続いています。The Nationの報道によると、サイアム・スクエア地区の時価が、1タランワー(4平方メートル)あたり350万バーツとタイで最も高く、プルンチット、チットロム、ナナ周辺の地価もそれの影響により330万バーツまで上昇しているとタイ不動産研究センター(Agency for Real Estate Afairs)の代表が語りました。また、REICによると、2023年第一四半期のバンコク中心街の空地価格指数は385.7に上昇し、2022年同期比13.1%増、2022年第四半期比1.1%増となりました。今後も土地価格の上昇が予想されます。

これからが期待される郊外エリア

今後中心街だけでなく、郊外へも不動産投資が注目されています。タイ政府によるBTS・MRTの路線拡充により交通の便が良くなることから、投資需要の上昇が期待されています。その数値は、以下REICが示すデータにも表れています。バンコク市内では、MRTパープルラインの延伸上に位置するラットブラナ地区やBTSのスクンビットライン上に位置するバンナー地区等の土地価格が上昇していることからも伺えます。今後新たな投資先として注目されるでしょう。

最後に、タイで投資物件を選ぶ際のキーポイントとして立地条件、価格、築年数、クオリティ、ファシリティ、部屋づくり等が重要になってきます。日本とは異なり、タイは物件に家具付きの部屋が多く、また同じコンドミニアムでも部屋により内装はそれぞれ異なります。柔軟な働き方・暮らしが好まれる中、立地条件と価格はもちろんのこと、部屋の内装や機能性も借り手が部屋を選ぶ際の重要なポイントとして押さえておきたいところです。また、タイでは政権の交代により、不動産投資に関わる条件も政策の変更に左右されるため、常に最新情報をキャッチアップすることをお勧め致します。

※記載されている内容は情報提供を目的に作成されたものであり、信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、その正確性を保証するものではありません。